相思相愛 2020 2 16

書名 イランVSトランプ
著者 高橋 和夫  ワニブックスPLUS新書

 イランの政治指導者も、
イスラエルの政治指導者も、
お互いに憎み合っていますが、
国民レベルでは、そうではないのです。
 さっそく、この本から引用しましょう。
両国の国民が、お互いに憎しみ合っている感触や感覚は、筆者にはない。
 イランでデモがあると、多くの場合は、
イラン政府によるパレスチナやレバノンやシリアへの支援に批判的な声が上がる。
 周辺諸国への介入にではなく、
つまり、イスラエルと対決する勢力への支援にではなく、
イラン国民のために政府は力を傾注すべきだとの議論である。
 イスラエルにおいても、強い反イラン感情は見えない。
たとえば、イスラエルの人気歌手のリタは、
イランからの移民であり、イランの国語であるペルシア語の歌を大ヒットさせている。
(引用、以上)
 次は、歴史から引用しましょう。
紀元前586年、バビロンの王ネブカドネザル2世が、エルサレムを占領し、
住民を自らの首都バグダッドに強制移住させた。
 紀元前538年に、そのバビロンに、
アケメネス朝ペルシア帝国のキュロス大王が入城し、
ユダヤ人のエルサレムへの帰郷を許した。
 そればかりか、エルサレムのユダヤ神殿からバビロンに運ばれていた、
様々な財宝を返還した。
 さらに、ネブカドネザルによって破壊された、
エルサレムのユダヤ神殿の再建のための資金提供まで、
キュロスは提供した。
(引用、以上)
 こうしてみると、歴史的は、
イスラエルとイランの共通の敵は、アラブ諸国だったようにも思えます。
 それでも、世界各国には、
イスラエルとイランに戦争させたいと考える勢力があるでしょう。




































































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